“半白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんぱく96.9%
ごましお3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒と銀の派手なドレッシング・ガウンをまとった半白はんぱくの一人物が、タオルで頬を撫でながらぽつんと直立しているのに気がついた。
髪はまだ半白はんぱくだが、顔には八重やえの皺の波がより、意地の悪そうな陰気な眼つきをし、薄い唇のはしにいつも皮肉な微笑をうかべている。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あたかもその時、役者の名の余白に描いた、福面女おかめ瓢箪男ひょっとこの端をばさりとまくると、月代さかやき茶色に、半白ごましおのちょん髷仮髪まげかつらで、眉毛のさがった十ばかりの男のが、渋団扇しぶうちわの柄を引掴ひッつかんで、ひょこりと登場。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)