“はんぱく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
半白77.5%
斑白12.5%
反駁7.5%
頒白2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪はまだ半白はんぱくだが、顔には八重やえの皺の波がより、意地の悪そうな陰気な眼つきをし、薄い唇のはしにいつも皮肉な微笑をうかべている。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それによると、遺体はなほ湿気があつて異香馥郁とし、片腕は羅馬へ送られて無く残つた片腕を胸に当て、面部は細長く色は黒ずみ、頭髪と鬚髯しゅぜん斑白はんぱくであつた。
文子は綱宗が高尾を身受して舟に載せて出て、三股みつまたで斬つたと云ふ俗説を反駁はんぱくするつもりで、高尾が仙台へ連れて行かれて、子孫を彼地かのちに残したと書いたのだが、それは誤を以て誤に代へたのである。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
女はセルギウスと云ふ僧を心にゑがいてゐたが、実物は大分違つてゐる。予期した程の美男ではない。併し矢張立派な男には相違ない。頒白はんぱくの髪の毛と頬髯とが綺麗に波を打つてゐる。