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斑白
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はんぱく
ふりがな文庫
“
斑白
(
はんぱく
)” の例文
そのうちに
微
(
かす
)
かに酔が学士の顔に上った。学者らしい長い眉だけホンノリと紅い顔の中に
際立
(
きわだ
)
って
斑白
(
はんぱく
)
に見えるように成った。
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それによると、遺体はなほ湿気があつて異香馥郁とし、片腕は羅馬へ送られて無く残つた片腕を胸に当て、面部は細長く色は黒ずみ、頭髪と
鬚髯
(
しゅぜん
)
は
斑白
(
はんぱく
)
であつた。
イノチガケ:――ヨワン・シローテの殉教――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
そのシャンデリヤの下に
斑白
(
はんぱく
)
、
長鬚
(
ちょうしゅ
)
のガッチリした
面
(
つら
)
つきの
老爺
(
おやじ
)
が、着流しのまま安楽椅子に坐って火を
点
(
つ
)
けながら葉巻を吹かしている。写真で見たことのある唖川伯爵だ。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
客は
斑白
(
はんぱく
)
の老紳士で、血色のいい両頬には、
聊
(
いささ
)
か西洋人じみた
疎
(
まばら
)
な髯を貯えている。これはつんと尖った鼻の先へ、
鉄縁
(
てつぶち
)
の鼻眼鏡をかけたので、殊にそう云う感じを深くさせた。
西郷隆盛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
さらに正面の棺を破ってみると、棺中の人は髪がすでに
斑白
(
はんぱく
)
で、衣冠鮮明、その相貌は生けるが如くである。棺のうちには厚さ一尺ほどに
雲母
(
きらら
)
を敷き、白い玉三十個を死骸の下に置き
列
(
なら
)
べてあった。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
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と先生は流し場の
水槽
(
みずぶね
)
のところへ出て、
斑白
(
はんぱく
)
な髪を
濡
(
ぬ
)
らしながら話した。
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“斑白”の意味
《名詞》
毛髪が白髪混じりであること。また、そのように歳を取った人。
(出典:Wiktionary)
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“斑白”で始まる語句
斑白頭
斑白月毛