一五四七年一月、一艘のポルトガル商船が九州の一角に坐礁して引卸しにかゝつてゐると、丘の上から騎馬で駈け降りてきた二人の日本人があつて、手拭を打ちふり、その船に乗せてくれないかと叫びたてゝゐる。 四名の水夫がボートを下し岸へ漕ぎ寄せて聞いてみ …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 前篇「文学界 第七巻第七号」1940(昭和15)年7月1日発行、後篇「文学界 第七巻第九号」1940(昭和15)年9月1日発行 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約1時間36分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2時間40分(300文字/分) |