“瘠形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やせがた80.0%
やさがた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは立って歩いている人影で、しかも、レールをはさんで右側を黒っぽい着物を着た男が、そして左側を、瘠形やせがたの女らしい人影があった——。
(新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
多くの知識婦人に見る範疇はんちゅうとして、彼女の容姿は瘠形やせがたで背が高く、少し黄色味のある皮膚をもった神経質の女であった。
ウォーソン夫人の黒猫 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
色白の細面ほそおもてまゆあわいややせまりて、ほおのあたりの肉寒げなるが、きずといわば疵なれど、瘠形やさがたのすらりとしおらしき人品ひとがら
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)