“基督”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
キリスト89.2%
クリスト5.9%
きりすと2.2%
ハリストス1.6%
エス1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは実に十九世紀後半までの大勢であって、宗教の如きも基督キリスト教以外に真宗教無しとし、他の宗教者を目するに異宗徒ヒーゼンを以てした。
日本の文明 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
信仰であった。——忠興ただおきの弟、興元も奉じているし、良人の友人で高槻たかつきの城主たる高山右近も入教している基督キリスト教であった。
早くから奥様とお子さんをおくしになってから熱心な基督キリスト教信者となって、教育事業に生涯を捧げると言っておられる立派なお方です。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
聖人になりたい、君子になりたい、慈悲の本尊になりたい、基督クリスト釈迦しゃか孔子こうしのような人になりたい、真実ほんとにそうなりたい。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その金色こんじきしんあかがねづくり、そのあだなるりんの上に、露とむすぶ涙は基督クリスト御歎おんなげ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
基督クリストいわずや、わが天にいます父のむねを行う者はこれわが兄弟わが姉妹わが母なりと、人誰か父母なきを憂いん。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
答、基督きりすと兵卒へいそつなり、兵卒は其時そのとききたまでなにをなすべきかを知らず、しゆめいならん乎
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
世間では其論策の内容をあやまり伝へて、廃帝を議したなどゝ云つたり、又洋夷と密約して、基督きりすと教を公許しようとしてゐるなどゝ云つたりした。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
父母に伴はれてエルサレムよりの帰るさ、弟子を伴ふてユダヤよりの帰途、基督きりすとは如何に其なつかしき、つれなき程なほなつかしき其ふるさとをば眺め玉ひけむ。
「そもじの嘆きは、葉末の露に、顔を映せば消えることです。独り胸を痛めて、私は、ほんとうにいとおしゅう思いまする。すでにそもじは、十字架に上りやったこととて、基督ハリストスとても、そもじの罪障とがを責めることはできませぬぞ」
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それじゃ基督ハリストスでもれいきましょう、基督ハリストスいたり、微笑びしょうしたり、かなしんだり、おこったり、うれいしずんだりして、現実げんじつたいして反応はんのうしていたのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
れぢや基督ハリストスでもれいきませう、基督ハリストスいたり、微笑びせうしたり、かなしんだり、おこつたり、うれひしづんだりして、現實げんじつたいして反應はんおうしてゐたのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
氷花に充ちた哀れな基督エスたち、
……それでも、ママが生きているうちは、まだしも生き甲斐があったわ。……学校の制服を脱ぎ捨てると、車座くるまざになった潮くさい基督エスどもの盃に威勢よくウイスキーを注いで廻る。……あなたは、できたての自作の舞踏曲ブウレを、酒場のぼろピアノがきしむほどに熱い息吹きで奏きたてる。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)