“憂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
44.3%
うれ27.0%
うれい14.1%
うれひ4.4%
うき2.2%
うさ2.2%
ゆう1.0%
うれえ0.7%
つら0.7%
うれう0.7%
うりょ0.5%
うれた0.5%
うれへ0.5%
うく0.2%
うるわ0.2%
やつ0.2%
0.2%
ウレ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その驚き方は、長男の庄次郎が板新道の女にをやつしているのを発見した時の場合などとは、比較にならないほど大きかった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太子はかの未曾有の日に、外来の危機をい、また血族の煩悩や争闘にまみれ行く姿を御覧になって捨身を念じられたのであったが
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
一歩は高く一歩は低くと来らア。何でも家がぐらぐらして地面が波打って居やがらア。ゲー酒は百薬の長、玉箒、ナンテ来らア。
煩悶 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
遊佐は実にこの人にあらず、又この覚悟とても有らざるを、奇禍にれると、彼は人の為ながら常にこのを解くはざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お通はむなく死力を出して、瞬時伝内とすまいしが、風にも堪えざるかよわき婦人の、にやせたる身をもって、いかで健腕に敵し得べき。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その故に彼は外に出でてすにきにあらずや。されども彼の忘れずに帰りるは、又この妻の美き顔を見んが為のみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかるにいっこう長閑そうになく、うつらしいようすをした、浪人者らしい二人の武士が、京都のほうへ歩いていた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
故に世上有志士君子が、その郷里の事態をてこれが処置を工夫するときに当り、この小冊子もまた、或は考案の一助たるべし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
無かろうもんならまた何時かのようない思いをしなくッちゃアならないやアネ……だからが言わないちゃアないんだ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
喜憂栄辱は常に心事にて変化するものにして、そのに変ずるにては、昨日のとして喜びしものも、今日はとしてこれをることあり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
慈恩の笄でございます、母性愛の光でございます、子をうる孫兵衛の母が、いまわのの意見を縫いつけた呪縛の針でございます。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
峯々に雲がかかっているときは、翁はげな眼を伏せてはまた開いて眺めた。藍墨の曇りの掃毛目の見える大空から雲はれてまくれ立った。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
同時に又あらゆるクリストの弟子たちは「いたくて死ぬばかり」な彼の心もちを理解せずに橄欖の下に眠つてゐる。…………
西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
引しぼる程苦勞彌増今迄兄の長庵へ娘二人にしてとりて居たる折柄ば此酒盛に立交りて居るも物思ふ物から其場を外して二階に上れば折こそと長庵は二人が耳に口を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そうして、いずれも云い合したように、に深いを寄せて、しげな様子を示していました。何とも云えない重苦しい空気が、部屋全体にっているのでした。
計略二重戦:少年密偵 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
又右衛門は、れ顔でうなずき
顎十郎捕物帳:15 日高川 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それでこれは「きよけく」と訓すればよいのであります。「けく」「無けく」「けく」など形容詞の語尾の「け」は皆「ケ」の甲類の仮名を用いています。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
自ライナシ、としていた。彼は彼みずから
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)