“憂悶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうもん78.8%
いうもん12.1%
わづらひ6.1%
もだえ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼と話しているうちに、新蔵はいくらか憂悶ゆうもんが軽くなった。憤怒して去った友達の行く先に、まだ幾分かの気懸りは残していたが。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は再び薔薇のことを考へた。考へたばかりではない。あの日かげの薔薇の憂悶いうもんを今は生活そのものをもつて考へるのである、こんな日毎の机の前に坐り込んだまま。
落葉らくえふ薄黄うすぎなる憂悶わづらひを風の散らせば
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
久しくもいはれなき憂悶もだえに歎くわが胸を押へ