“ゆうもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憂悶96.3%
幽門3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綾子はおとがいを襟にうずめぬ。みがかぬ玉にあか着きて、清き襟脚くもりを帯び、憂悶ゆうもんせる心の風雨に、えんなる姿の花しぼみて、びんの毛頬に乱懸みだれかかり、おもかげいたくやつれたり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
発病以来苦痛も中々あったであろうが、一言も不平ふへい憂悶ゆうもんの語なく、何をしてもらっても「有難ありがとう/\」と心から感謝し、信仰と感謝を以て此世を去った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
又犬の胃液の分泌ぶんぴつや何かの工合ぐあいを見るには犬の胸を切って胃の後部を露出ろしゅつして幽門ゆうもんの所を腸とはなしてゴム管に結ぶそして食物をやる、どうです犬は食べると思いますか食べないと思いますか。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)