“わづらひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
22.7%
18.2%
煩累13.6%
煩悶13.6%
憂悶9.1%
4.5%
憂患4.5%
憂愁4.5%
4.5%
苦悶4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だれだとおもふ、かゝあながわづらひでなけりや、小兒がきなんぞれちやねえ。う、やつこ思切おもひきつて飛込とびこめ。生命いのちがけで突入つツぺえれ! てめえにやあついたつて、ちやんにはぬるいや。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれはしば/\左手ゆんでをのべて顏のあたりの霧をはらへり、その疲れし如くなりしはたゞこのわづらひありしためのみ 八二—八四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
たへ氣高けだか眼差まなざしも、世の煩累わづらひに倦みしごと
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
煩悶わづらひかべなやめど
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
落葉らくよう薄黄うすぎなる憂悶わづらひを風の散らせば
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
思ひに思ふのみにて別れて後の事は知らず、如何いかなるわづらひをやさまでは積みけん、よはひよりは面瘁おもやつれして、あやしうも物々しき分別顔ふんべつかほに老いにけるよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
讀書どくしよいたづらに人の憂患わづらひすのみのなげきは、一世いつせい碩學せきがくにさへあることだから、たん安樂あんらくといふ意味から云ツたら其もからうけれど、僕等はとても其ぢや滿足出來ないぢやないか。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
憂愁わづらひのかげのふかみに
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「えい、何しろ長い間のわづらひやさかい、大変弱つてござるわいね。まあ看病のお陰で今まで……」と一人が言つた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
身の苦悶わづらひうらみ侘び
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)