“わずらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
31.8%
22.7%
煩悶9.1%
煩累9.1%
塵労4.5%
4.5%
4.5%
病患4.5%
病気4.5%
臥病4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老いたる親に思いもよらぬをかけて先だつ身さえ不幸なるに、死してのまでかかる御手数をかけるは、何とも心苦しいが、何卒この金を
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
一つは確かに「穢多」という文字がをなして、世人から理由を知らずにただ穢ないものだと盲信せられた結果でもある。
「エタ」名義考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
御物語も深くなるにつけ、昨日の御心配も、明日の御煩悶も、すっかり忘れて御了いなすって、御二人の口唇には香油を塗りましたよう、それからそれへと御話がみました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あのカラザースさまでも、どうしてあんな気味の悪い動物にちょっとでも御我慢のお出来になるはずがございましょう。しかししかし、もう私の煩累は、この土曜日で終りでございますわ。
しかし今から金持になるのは迂闊な彼に取ってもう遅かった。偉くなろうとすればまた色々な塵労が邪魔をした。その塵労の種をよくよく調べて見ると、やっぱり金のないのが大源因になっていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
... 受けえば大樹の衆鳥れに集ればすなわち枯折の有るがく」また「世間に縛著」せられて「譬えば老象のれて自らずる事わざるが如く」
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
然し定基は何彼と尋ねると、いずれ五位六位ほどの妻であろうか、夫の長いの末か、或は何様いうかの事情の果にいたく窮乏して、如何ともし難くなって
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ところが、心あての身寄りも今はいず、旅宿住居のうえに、母も長い病患で亡くなる始末で、もう売る物とて何一つございません。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また後醍醐のきみとて、生身でおわすからには、不予のお病気や万一などもないとは限らん。そのたびには、尊氏を憎む者から、この尊氏はあらゆるむじつの疑いと悪逆の名をかぶせられよう。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いっそこのままなおらずに——すぐそのあとで臥病ましたのですよ——と思ったのですが、不幸か病気はだんだんよくなりましてね。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)