わずらい)” の例文
... 受けたとえば大樹の衆鳥れに集ればすなわち枯折のわずらい有るがごとく」また「世間に縛著ばくちゃく」せられて「譬えば老象のどろおぼれて自らずる事あたわざるが如く」
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
さくらんぼうはいう「こうやっていつまでも置かれてあの男の写生のモデルにされるのもいけれど、夜になるとねずみが怖くてね」枇杷は答える「美しいものはわずらいが多いのですよ」
さくらんぼ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)