“大患”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおわずら45.5%
たいかん36.4%
おほわづら9.1%
たいくわん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何が嘘じゃ? この村のものにも聞いて見るがい。己は去年の大患おおわずらいから腰ぬけになってしもうたのじゃ。じゃが、——」
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
長嶋を平定して、まず東海道から伊勢にわたる多年の大患たいかんをとりのぞくと、翌天正三年の二月二十七日には、上洛の途にのぼっていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それですよ、親分。旦那樣は三年もの大患おほわづらひでせう、若くて綺麗で、浮氣つぽい内儀かみさんが、無理もないことかも知れませんが、同じ屋根の下で、人もあらうに旦那の甥の春之助さんと、人の居ないところを
率先その旗下に參じて忠誠を盡し、大名にも取立てらるべき筈のところ、にはか大患たいくわんを發したのと、日頃隱遁いんとんの志があつたために、身を退いて巣鴨に隱れ、昔乍らの豪士として