“たいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大観20.7%
大旱17.2%
大患13.8%
大奸10.3%
大官6.9%
大寒6.9%
退艦6.9%
諦観3.4%
大干3.4%
大簡3.4%
太監3.4%
戴冠3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宋の大観(たいかん)年中、都の医官の耿愚(こうぐ)がひとりの妾を買った。女は容貌(きりょう)も好く、人間もなかなか利口であるので、主人の耿にも眼をかけられて、無事に一年余を送った。
そうして大旱(たいかん)に逢った時に、深層の水分を取ることが出来なくなって、枯死してしまう。
鑢屑 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
自分ももう四十三歳だ、一度大患(たいかん)に罹(かか)った身ではそう永くも生きられまい。娘の愛にも惹(ひ)かされる。九州の土地でたとえ職工をしてでも自活し、娘を引き取って余生を暮したい。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
これ彼が大奸(たいかん)をなすゆえんなり。六余年来三港の交易我において一人の富をなさず。彼はすべて大富有の商となれり。この現実にてこれまでの交易わが大損たること分明なり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「あの辮子は悪い人から酒に盛りつぶされて剪(き)り取られたんです。本来あれがあればこそ大官(たいかん)になれるんですが、今となっては仕方がありません。長く伸びるのを待つばかりです」
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
それは月も氷(こお)るという大寒(たいかん)が、ミシミシと音をたてて廂(ひさし)の上を渡ってゆく二月のはじめの夜中の出来ごとだった。カフェ・ネオンの三階の寝室で、春ちゃんが惨殺(ざんさつ)されてしまったのである。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大統領は命からがら沈みつつある不沈軍艦ホノルル号を退艦(たいかん)した。
だから「あきらめる」とは「諦観(たいかん)」することで、つまり、もののほんとうの相(すがた)を見ること、すなわち真実を見きわめることです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
だから釈尊は、人間の苦悩(くるしみ)はどうして生ずるか、どうすればその苦悩を解脱することができるか、という、この人生の重大な問題をば、この「十二因縁」という形式によって、諦観(たいかん)せられたのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
という大干(たいかん)にかかった時に、最初から鼻をひこつかせていた盲法師(めくらほうし)の弁信が、いよいよ法然頭を前後左右に振り立てて、さながら見えぬ眼に、何かを探そうとするらしき振舞のみが甚だ目ざわりです。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
簡に居りて簡を行わば、乃ち大簡(たいかん)なることなからんやと。子曰く、雍の言然りと。——雍也篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
翰林侍詔(かんりんじしょう)鄭洽(ていこう)、欽天監正(きんてんかんせい)王之臣(おうししん)、太監(たいかん)周恕(しゅうじょ)、徐王府賓輔(じょおうふひんほ)史彬(しひん)と、楊応能(ようおうのう)、葉希賢(しょうきけん)、程済(ていせい)となり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「戴冠(たいかん)式の自動車でもこしらえているつもりなんだろう。あんまりすばらしい自動車を見せて、僕たちをうらやましがらせるなよ」
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)