“苦悩”のいろいろな読み方と例文
旧字:苦惱
読み方(ふりがな)割合
くるしみ45.2%
くのう19.4%
なやみ16.1%
くなう9.7%
おもい3.2%
おもひ3.2%
くるしさ3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“苦悩”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 仏教 > 仏教教理・仏教哲学100.0%
哲学 > 仏教 > 経典100.0%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学(児童)15.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
今日汽車の内なる彼女かれ苦悩くるしみは見るに忍びざりき、かく言いて二郎はまゆをひそめ、杯をわれにすすめぬ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
一昨年をととしの秋物思ふ積りやありけん、心自から弱りて、ながらへかねし身の苦悩くるしみを、御神みかみめぐみに助けられて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
次郎は、期間の半ばを過ぎるまで、先生の顔にも、しばしば苦悩くのうの色が浮かぶのを見てとって、自分も心を暗くすることがあった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
さらにまた諧謔かいぎゃくにあふれたもの、あるいは苦悩くのうにみちたものもあり、人生の一断面のスケッチもある。
そして人生のあらゆる苦悩なやみを克服することによって、苦悩くるしみのない浄土を、この世に、この地上に建設されたのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
私は今改めて自白する、私の千代子に対する恋は、ほとんど一年にわたる私の苦悩なやみであった、煩悶わずらいであった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
天狗道てんぐだうにも三ねつ苦悩くなうかみみだれ、いろあをざめ、むねせて手足てあしほそれば
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
など知らむ、素肌すはだあせとろけゆく苦悩くなうおもひ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
なまじこのようなことおもいたたずに、のっそりだけで済ましていたらばこのように残念な苦悩おもいもすまいものを、分際忘れたおれが悪かった、ああ我が悪い、我が悪い、けれども、ええ、けれども、ええ、思うまい思うまい
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
のつそりだけで済して居たらば此様に残念な苦悩おもひもすまいものを、分際忘れたおれが悪かつた、嗚呼我が悪い、我が悪い、けれども、ゑゝ、けれども、ゑゝ、思ふまい/\
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ところこの九月でした、僕は余りの苦悩くるしさに平常ほとん酒杯さかずきを手にせぬ僕が、里子のとめるのもきかず飲めるだけ飲み、居間の中央に大の字になって居ると、なんと思ったか、母が突然鎌倉から帰って来て里子だけをその居間に呼びつけました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)