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くのう
ふりがな文庫
“
苦悩
(
くのう
)” の例文
旧字:
苦惱
次郎は、期間の半ばを過ぎるまで、先生の顔にも、しばしば
苦悩
(
くのう
)
の色が浮かぶのを見てとって、自分も心を暗くすることがあった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
あなたの
盗
(
ぬす
)
み見た横顔は、
苦悩
(
くのう
)
と
疲労
(
ひろう
)
のあとが、ありありとしていて、いかにも
醜
(
みにく
)
く、ぼくは眼を
塞
(
ふさ
)
ぎたい想いでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
さらにまた
諧謔
(
かいぎゃく
)
にあふれたもの、あるいは
苦悩
(
くのう
)
にみちたものもあり、人生の一断面のスケッチもある。小さい本ながら、まことに
盛
(
も
)
りだくさんである。
絵のない絵本:02 解説
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
さらにまた
諧謔
(
かいぎゃく
)
にあふれたもの、あるいは
苦悩
(
くのう
)
にみちたものもあり、人生の一断面のスケッチもある。小さい本ながら、まことに
盛
(
も
)
りだくさんである。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
かれは富士男の
苦悩
(
くのう
)
は十分に
推察
(
すいさつ
)
した、けれど、責任者の地位にあるふたりが、しずんだ顔色を一同に見せては、連盟の士気がいよいよ
沮喪
(
そそう
)
してしまう。その結果は重大である。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
天狗道
(
てんぐどう
)
にも三熱の
苦悩
(
くのう
)
、髪が乱れ、色が蒼ざめ、胸が
痩
(
や
)
せて手足が細れば、谷川を浴びると
旧
(
もと
)
の通り、それこそ水が垂るばかり、招けば
活
(
い
)
きた
魚
(
うお
)
も来る、
睨
(
にら
)
めば美しい
木
(
こ
)
の
実
(
み
)
も落つる
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは、はた目には
苦悩
(
くのう
)
の連続ともいうべきものであった。しかも、それでいて二人の気分はいつも
澄
(
す
)
みきっており、あせりがなく、あたたかでほがらかだった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
苦悩
(
くのう
)
は大切に
蔵
(
しま
)
っておきたく、それとはあべこべに、あなたとの楽しかった遊びが、次から次へと、
走馬燈
(
そうまとう
)
のように
想
(
おも
)
い出され、清さんのそれからの御意見も、いつしか空吹く風と
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
あらゆる
苦悩
(
くのう
)
にたえて、そうした呪いに似た気持ちを
克服
(
こくふく
)
するのだ、と、そう自分に言いきかせて、自分をはげますことに、ある
誇
(
ほこ
)
りを感じていないのではない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
“苦悩”の解説
苦悩
(出典:Wikipedia)
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
悩
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“苦悩”で始まる語句
苦悩者