“走馬燈”のいろいろな読み方と例文
新字:走馬灯
読み方割合
そうまとう57.1%
まわりどうろう28.6%
まわりあんどん7.1%
まわりどうろ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴルドンの穏和おんわな顔、モコウの白い歯、次郎の悲嘆ひたんにくるる顔、そしてなつかしい父母の顔、いろいろの顔が走馬燈そうまとうのように明滅めいめつする。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
むずかしそうな在所の両親ふたおやの顔や、十両の小判や、黄八丈の小袖や、それが走馬燈まわりどうろうのように彼女かれの頭の中をくるくるとめぐった。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今昔こんじゃくの感そぞろにきて、幼児の時や、友達の事など夢の如くまぼろしの如く、はては走馬燈まわりあんどんの如くにぞ胸にう。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
そうして炭車トロッコの左右に迫っている岩壁のひだを、走馬燈まわりどうろのようにユラユラと照しあらわしつつ、厳そかに廻転して来るのであったが、やがてその火の車の行列が
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)