“炭車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
トロ33.3%
トロッコ33.3%
すみイくるま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
発火後のごてごてした二十分間に、何台の炭車トロが片盤坑に停まり、何人の坑夫が鶴嘴を手から放したか、係長は真ッ先にそれを計算した。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
その炭車トロッコの左右十六個の車輪の一つ一つには、軌条から湧き出す無数の火花が、赤い蛇のようにじれ、波打ちつつ巻付いていた。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わし毎日々々炭車すみイくるまに積んで青山へきやんすが、押原横町おしはらよこちょうのお組屋敷へは車を曳込ひきこむ事が出来やしねえから、横町へ車を待たして置いて、彼所あすこから七八町のなげい間すみイ担いできやんすのだが
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)