“炭薪”の読み方と例文
読み方割合
すみまき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炭薪すみまき奉行だの土木奉行だのは、役目だけからいえば、格の高い譜代ふだいの士が勤める地位のものであるが、彼の血は多分に若いのだ。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かぶにくッつけてさ、それ、大かぶにありつく、とか云って、買手が喜ぶものだそうだ。いや、これは串戯じょうだんよ。船はちゃんころでも炭薪すみまきゃ積まぬというのが唄にもある。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
炭薪すみまきの御用聞でもあるかと見れば、そうでもなかりそうだし、豆絞まめしぼりの頬かぶりをしたままで人に物をこうとは、大胆なような、無邪気なような米友を、二人はしばらく熟視して
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)