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撚
ふりがな文庫
“撚”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
よ
52.2%
より
27.2%
ひね
13.0%
よじ
3.3%
ね
1.1%
ねじ
1.1%
ねん
1.1%
ネル
1.1%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よ
(逆引き)
その
炭車
(
トロッコ
)
の左右十六個の車輪の一つ一つには、軌条から湧き出す無数の火花が、赤い蛇のように
撚
(
よ
)
じれ、波打ちつつ巻付いていた。
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
撚(よ)の例文をもっと
(48作品)
見る
より
(逆引き)
綱吉は殺され、平次は手を引いて、競争相手のなくなった辰五郎は、懲り性もなく
撚
(
より
)
を戻して、またお常の茶屋へ入り浸りました。
銭形平次捕物控:013 美女を洗い出す
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
撚(より)の例文をもっと
(25作品)
見る
ひね
(逆引き)
お玉は小さい紙入を
黒襦子
(
くろじゅす
)
の帯の間から出して、幾らか紙に
撚
(
ひね
)
って女中に遣って置いて、駒下駄を引っ掛けて、格子戸の外へ出た。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
撚(ひね)の例文をもっと
(12作品)
見る
▼ すべて表示
よじ
(逆引き)
すると、その反動で、
懸吊
(
つる
)
されている
身体
(
からだ
)
が、
独楽
(
こま
)
みたいに廻りはじめるだろう。勿論それによって、革紐がクルクル
撚
(
よじ
)
れてゆく。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
撚(よじ)の例文をもっと
(3作品)
見る
ね
(逆引き)
「私は何も知りません」中年の女は体を横に
撚
(
ね
)
じって胸の辺りを隠す様にして行き過ぎようとした。
偽刑事
(新字新仮名)
/
川田功
(著)
撚(ね)の例文をもっと
(1作品)
見る
ねじ
(逆引き)
色のまっ黒な、眼の大きい、
柔
(
やわらか
)
な
口髭
(
くちひげ
)
のあるミスラ君は、テエブルの上にある石油ランプの
心
(
しん
)
を
撚
(
ねじ
)
りながら、元気よく私に
挨拶
(
あいさつ
)
しました。
魔術
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
撚(ねじ)の例文をもっと
(1作品)
見る
ねん
(逆引き)
「もっともだ」と評したのは迷亭で、「妙に
凝
(
こ
)
ったものだね」と
解
(
げ
)
しかねたのが主人で、「やはり君、天才だよ」と敬服したのは東風君である。ただ独仙君ばかりは超然として
髯
(
ひげ
)
を
撚
(
ねん
)
している。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
撚(ねん)の例文をもっと
(1作品)
見る
ネル
(逆引き)
冷えがちな細い腰に、毛糸や
撚
(
ネル
)
などの腰捲きを、幾重にも重ねていたお増は、それまでにも時々医者に
診
(
み
)
てもらいなどしていたが、ちょっとやそっとの療治では
快
(
よ
)
くなりそうもなかった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
撚(ネル)の例文をもっと
(1作品)
見る
撚
漢検準1級
部首:⼿
15画
“撚”を含む語句
紙撚
観世撚
小撚
撚糸
觀世撚
勧進撚
撚合
撚揚
撚目
撚紐
漫撚
片撚
紙撚網
逆撚
“撚”のふりがなが多い著者
小栗虫太郎
中里介山
徳冨蘆花
谷崎潤一郎
海若藍平
橘外男
岩野泡鳴
二葉亭四迷
大阪圭吉
佐々木邦