“小撚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こよ50.0%
こより50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の家まではさして遠くもないのであるが、そのままで歩くのは不便であるので、長三郎は橋の欄干らんかんに身を寄せながら、懐紙かいし小撚こよりにして鼻緒をすげ換えていると、耳のはたで人の声がきこえた。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼は健三から受取った半紙をいて小撚こよりこしらえた。それで二返も三返も羅宇ラウの中を掃除した。彼はこういう事をするのに最もれた人であった。健三は黙ってその手際を見ていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)