小撚こよ)” の例文
自分の家まではさして遠くもないのであるが、そのままで歩くのは不便であるので、長三郎は橋の欄干らんかんに身を寄せながら、懐紙かいし小撚こよりにして鼻緒をすげ換えていると、耳のはたで人の声がきこえた。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)