“独楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨樂
読み方(ふりがな)割合
こま92.8%
ごま6.5%
コマ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃、男の子の春の遊びというと、玩具おもちゃではまとい鳶口とびぐち、外の遊びでは竹馬に独楽こまなどであったが、第一は凧である。
凧の話 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
加之、識る人も識らぬ人も酔うては無礼の風俗をかしく、朱欒ざぼんの実のかげに幼児と独楽こまを廻はし、戸ごとに酒をたづねては浮かれ歩るく。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
子供のむれがめんこや独楽こまの遊びをしてゐるほかには至つて人通ひとゞほりのすくな道端みちばた格子戸先かうしどさき
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
子供達は他の場所に於ると同じく、独楽こまを廻したり、走り廻ったりしていたが、一種の真面目な雰囲気がただよっていることは、疑う可くも無い。
兵馬の足もとに小次郎の体が、倒れて独楽こまのようにまわっていたが、振りまわした小次郎の刀の先に触れて、また兵馬がすねを切られたからである。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
横合よこあいから投げ独楽ごまをすくいったあかぼうと見えたのは、朱漆しゅうるしをといだ九しゃくやりであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
塗板の下に集まった一かたまりは、べい独楽ごま一つのために殴り合いをはじめ、塗板拭きがけしとばされると同時に、濛々もうもうたる白墨の粉の煙幕を立てていた。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
と、お粂は板の間へペッタリすわって膝の前に仕掛独楽ごまを、つくづく妙な気持で見ました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、独立戦争記念のバンカ・ヒルの碑が積めるほどの積木、九柱戯の道具、いろんなボール、うなり独楽ごま、羽子板、輪投遊びの棒、跳縄とびなわ、その他一々ここに書き切れないほど、いいものが沢山あった。
よく見ればそこにも流行というものがあって、石蹴いしけり、めんこ、剣玉けんだま、べい独楽ごまというふうに、あるものははやりあるものはすたれ、子供の喜ぶおもちゃの類までが時につれて移り変わりつつある。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)