“ごま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡麻53.4%
護摩26.1%
独楽5.0%
5.0%
3.7%
1.2%
誤魔1.2%
三絃0.6%
欺騙0.6%
獨樂0.6%
(他:4)2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知ってる、僕も名前だけは大いに聞いている、それから最近、お角という奴が、妙に胡麻ごまをすっていることも知っている」
十分の休み時間には、この溜り一杯胡麻ごまを散らしたように、児童たちが真黒まっくろむらがって走りまわっていた。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
月に一遍ずつ蠣殼町かきがらちょう水天宮様すいてんぐうさまと深川の不動様へ御参りをして、護摩ごまでも上げたかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
怨に燃えるやうな聲は、ツイ鼻の先の破れ障子の中から、護摩ごますさまじい煙と共にき起るのでした。
横合よこあいから投げ独楽ごまをすくいったあかぼうと見えたのは、朱漆しゅうるしをといだ九しゃくやりであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、お粂は板の間へペッタリすわって膝の前に仕掛独楽ごまを、つくづく妙な気持で見ました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長「それ見ろ、お父様とっさま御覧遊ばせ、此の通りだ粘りが有ります此の糊で附着くっつけてごまかそうとは太い奴では有りませんか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
△「おりう云ったっけが間に合わねえから、此の玉子焼にさわらの照焼は紙を敷いて、手拭に包み、猪口ちょこを二つばかりごまかしてこう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
秀吉は、この温良な人物を、小牧の開戦に先だって、自分の「持チごま」として、手に入れておく必要を忘れていなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒の着流しで、定紋じょうもんはなごま博多はかたの帯を締めて、朱微塵しゅみじん海老鞘えびざやの刀脇差わきざしをさし
などと吃音でごまかした。あまり村井の様子が生真面目なので、滝本も却つててれ臭くなつてしまつて、
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
と堀口が弱音を吹いたが、塚本の話と、土蔵の鍵のことはごまかしてしまつた。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
まっ白な鮫の肌に薄黒い点が着いていちゃあ売物になりませんからね。勿論そういうものはうるしをかけて誤魔ごまかしますが、白鮫にくらべると半分値にもなりません。
半七捕物帳:04 湯屋の二階 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
このへやに絶えず忍び入っていた人物は、いつもこの前の台の上に手燭を置いていたのだよ。しかし、その跡なんぞは、どうにか誤魔ごまかしてしまうにしても、その時から、一つの物云う象徴テルテールシムボルが作られていった。焔の揺ぎから起る微妙な気動が、一番不安定な位置にある数珠玉の埃を、ほんの微かずつ落していったのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
朝風呂の濡れ手拭をさげて、小鍋立ての人生もそこらにあるし、隅田川に雪見船を浮かせて、忍び三絃ごまをながす人生も河の中にまである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
口上くちさき欺騙ごまかしてやすく仕入れたいかさまものをドシ/\売附けて了うのだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「へエ、困つたことで、——それは水の底で取れたんぢやなくて、人に盜まれたものですよ、子供達がベイ獨樂ごまか何んかに使ふのに、一つづつ盜つて行くんでせう」
真面目に、そして、芝居気なしに、自分で自分を瞞着ごまかさない、しんみりとした心でさう言つた。
脱殻 (新字旧仮名) / 水野仙子(著)
 と笑ってごまかした。「じゃ御免なせえ旦那」
恋と十手と巾着切 (新字新仮名) / 山中貞雄(著)
「それぢやおつ母ア、お信さん、道中氣をつけて、眞つ直ぐに故郷の遠州相良さがらへ歸るんだぜ。旅には慣れて居るやうだが、水當り、食あたり、ことに胡摩ごまの蠅に氣をつけるやうに」
「大層あらたかな道者だつて言ふぢやないか。矢つ張り法螺ほらの貝を吹いたり、護魔ごまいたりするのかい」