“ごま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡麻52.7%
護摩25.7%
5.4%
独楽5.4%
3.6%
1.2%
胡摩1.2%
誤魔1.2%
三絃0.6%
欺騙0.6%
獨樂0.6%
瞞着0.6%
0.6%
護魔0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにまた、四階の人たちのところへはいり込むには、何かある魔法的な秘訣ひけつを、開けよ胡麻ごまを、知っていなければならないほどだった。
強い胡麻ごま塩の髪をぴったり刈りつけて、額が女の様に迫って頬には大きなきずがある政の様子は、田舎者に一種の恐れを抱かせるに十分であった。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
さういふところを通りぬけ、玉川に掛つてゐる無明むみやうの橋を渡つて、奥の院にまゐり、先祖代々の霊のために、さかんに燃える護摩ごまの火に一燈を献じた。
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
私の家の二階の一室には護摩ごま壇が備へてあつて、毎月一、二回その老法印が來て護摩を焚き、不動、慧智の修法を行ふのでありました。
(旧字旧仮名) / 石川三四郎(著)
△「おりう云ったっけが間に合わねえから、此の玉子焼にさわらの照焼は紙を敷いて、手拭に包み、猪口ちょこを二つばかりごまかしてこう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
花「なんかというと為だ/\とごまかして、お前さんが女房にしてやると云ったのは、ありゃ私をだましたんだね、もういゝわ、そんな水臭い」
よく見ればそこにも流行というものがあって、石蹴いしけり、めんこ、剣玉けんだま、べい独楽ごまというふうに、あるものははやりあるものはすたれ、子供の喜ぶおもちゃの類までが時につれて移り変わりつつある。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
また、独立戦争記念のバンカ・ヒルの碑が積めるほどの積木、九柱戯の道具、いろんなボール、うなり独楽ごま、羽子板、輪投遊びの棒、跳縄とびなわ、その他一々ここに書き切れないほど、いいものが沢山あった。
鞍置くらおける三歳ごまに秋の来て 翁
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
しろがねあぶみ、わかごまの騎士もみなみへ、
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
また、あいつも止せば好いのに、この酒は君、わざわざ何処そこから取り寄せた自慢の酒なんだよ、どうも東京の酒はいくら吟味しても吾々の口には合はんのでね、なんて勿体振つたことを云ふんで、俺は悦んで盃を取りあげると、プーンと。」山崎は、鼻をしかめて私の盃を指差しながら「これさ。俺も家にでもなかつたらごまかされたかも知れないが、家でさんざん嗅ぎ慣れてゐる香りだからな、俺は、ハツと思つた。
素書 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「それぢやおつ母ア、お信さん、道中氣をつけて、眞つ直ぐに故郷の遠州相良さがらへ歸るんだぜ。旅には慣れて居るやうだが、水當り、食あたり、ことに胡摩ごまの蠅に氣をつけるやうに」
このへやに絶えず忍び入っていた人物は、いつもこの前の台の上に手燭を置いていたのだよ。しかし、その跡なんぞは、どうにか誤魔ごまかしてしまうにしても、その時から、一つの物云う象徴テルテールシムボルが作られていった。焔の揺ぎから起る微妙な気動が、一番不安定な位置にある数珠玉の埃を、ほんの微かずつ落していったのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
朝風呂の濡れ手拭をさげて、小鍋立ての人生もそこらにあるし、隅田川に雪見船を浮かせて、忍び三絃ごまをながす人生も河の中にまである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
口上くちさき欺騙ごまかしてやすく仕入れたいかさまものをドシ/\売附けて了うのだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「へエ、困つたことで、——それは水の底で取れたんぢやなくて、人に盜まれたものですよ、子供達がベイ獨樂ごまか何んかに使ふのに、一つづつ盜つて行くんでせう」
真面目に、そして、芝居気なしに、自分で自分を瞞着ごまかさない、しんみりとした心でさう言つた。
脱殻 (新字旧仮名) / 水野仙子(著)
 と笑ってごまかした。「じゃ御免なせえ旦那」
恋と十手と巾着切 (新字新仮名) / 山中貞雄(著)
「大層あらたかな道者だつて言ふぢやないか。矢つ張り法螺ほらの貝を吹いたり、護魔ごまいたりするのかい」