ごま)” の例文
などと吃音でごまかした。あまり村井の様子が生真面目なので、滝本も却つててれ臭くなつてしまつて
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
俺も家にでもなかつたらごまかされたかも知れないが、家でさんざん嗅ぎ慣れてゐる香りだからな、俺は、ハツと思つた。だが俺は、礼儀を知つてゐるから我慢してしまつたがね。
素書 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
と堀口が弱音を吹いたが、塚本の話と、土蔵の鍵のことはごまかしてしまつた。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)