“紛帨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ハンケチ33.3%
はんけち33.3%
ハンカチイフ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紛帨ハンケチを出して額の汗を拭き乍ら、衣嚢かくしの銀時計を見ると、四時幾分と聞いた発車時刻にモウ間がない。急いで盛岡行の赤切符を買つて改札口へ出ると
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
静子は小妹いもうと共と一緒に田の中の畔路あぜみちに立つて、紛帨はんけちを振つてゐる。小妹共は何か叫んでるらしいが、無論それは聞えない。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
更けたりという程にはあらず。長き黒き天鵞絨の上着を着し、顔の周囲まわりに白きレエスを付けたる黒き天鵞絨の帽子をかむりおる。白き細き指にレエスの付きたる白き絹の紛帨ハンカチイフを持ちおる。