“ハンケチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:はんけち
語句割合
手巾60.1%
手帛11.6%
半巾6.5%
手帕3.6%
帕子3.6%
半帕3.6%
半布2.9%
手布2.9%
手拭1.4%
紛帨0.7%
帉帨0.7%
絹巾0.7%
帕布0.7%
毛巾0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手巾が落ちました、)と知らせたそうでありますが、土器殿も、振舞う気で、な後姿を見送っていたものと見えますよ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
家庭以外の空気に触れたため、初々しい羞恥が、手帛に振りかけた香水ののように自然と抜けてしまったのではなかろうかと疑ぐった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
憲作はサックに入れた指環を一度あらためて、サックの上から新しい半巾で包んでしく徳市に渡した。
黒白ストーリー (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
あたかも、舞台を下りてきた俳優と、贔屓の女客のごとき観がある。汗にぬれた手帕を、巧雲は、さもいとしそうに、それで自分の唇をつつむ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
涼しい風の来そうなところをんで、腰を掛けて、相川は洋服の落袋から巻煙草を取り出す。原は黒絽の羽織のまま腕まくりして、帕子で手の汗を拭いた。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「あの、ざぶざぶ、冷水で、この半帕を絞って下さいませんか。御無心ですが。私ね、実は、その町の曲角で、飛んだ気味の悪い事がありましてね。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
聲は高くすれば聞えるくらゐの遠さだつたが、向うの看護婦とこつちの武井さんが時にはわざとらしく半布を振つて、相圖をし合つて、無聊を慰めるやうな笑ひを洩らし合つたりするのであつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
するまでもないが、しっとりとする帽子を脱いで、額を手布で、ぐい、とった。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いや、いや、濱風、むかひ風、手拭なんぞは飛んでしまふ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
紛帨を出して額の汗を拭き乍ら、衣嚢の銀時計を見ると、四時幾分と聞いた発車時刻にモウ間がない。急いで盛岡行の赤切符を買つて改札口へ出ると
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その静子は又、自分とアノ人が端なくも滊車に乗合せて盛岡に行く時、田圃に出て紛帨を振つた。静子の底の底の心が、何故か自分に解つた様な気がする。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お定は膝の上に握つてゐた新しい帉帨を取るより早く、少し伸び上つてそれを振つた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
路で逢ふ人には、何日になく忸々しく此方から優しい声を懸けた。作右衛門店にも寄つて、お八重は帉帨を二枚買つて、一枚はお定に呉れた。何処ともない笑声、子供の泣く声もする。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼は奇麗に光る禿顱を燈下に垂れて、ツル/\とで上げ撫で下ろせり、花吉は絹巾失笑を包みて、と篠田を見つ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
軽く首肯きたる梅子も、絹巾に眼をひぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
座敷の床の間へ寄せ、北を枕にして、蓮太郎の死体の上には旅行用の茶色の膝懸をかけ、顔は白い帕布ふてあつた。亭主の計らひと見えて、其前に小机を置き、土器も新しいのが載せてある。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
主税もその扱にすれば、お嬢さんも晴がましく、顔の色とおなじような、毛巾便にして、姿と一緒にひらひらと動かすと、畳に陽炎が燃えるようなり。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)