『病院の窓（びょういんのまど）』
十七の五月だつた。私は重い膓チブスに罹つて、赤坂の或る病院へ入院した。 入院して十日餘りは私はまるで夢中だつた。何か怖ろしい物に追ひ掛けられてゐるやうな、遁げても遁げても遁げきれないやうな苦しさのする長い夢にあがいてゐた氣持——そんな氣持で …
著者南部修太郎
ジャンル文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別旧字旧仮名
読書目安時間約18分（500文字/分）
朗読目安時間約29分（300文字/分）
題名が同じ作品
病院の窓 （新字旧仮名）／ 石川啄木 （著）
病院の窓 （旧字旧仮名）／ 石川啄木 （著）