“新鮮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんせん72.0%
フレッシュ12.0%
あざやか4.0%
あたらし4.0%
フレッシュネス4.0%
フレツシユ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香炉こうろにかいてあるりゅうのいろも、また、ししのすがたも、いきいきとして、新鮮しんせんで、とうてい二千ねんもたつとは、おもえませんでした。
ひすいの玉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
清い新鮮フレッシュな気が夜を罩めて、街路はひっそりと静まり返っている。夜更けの瓦斯の光りには、何処にも宵の雑沓の思い出がなかった。
球突場の一隅 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
燐薬の作用はたらきで、一まわりを経ている死人がまるで生きているように新鮮あざやかだったことなぞも、平兵衛はてんから気に留めなかったが、庭の隅を掘って屍の残部のこりを埋めるだけの用心は忘れなかった。
「どうせ東京の魚だもの、誰のを買ったって新鮮あたらしいのは無い。たまに盤台の中でねてると思や、うじうごくか、そうでなければ比目魚ひらめの下に、手品のどじょうが泳いでるんだと、母様がそう云ったっけ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また擦れ違う外国の婦人たちの初夏の服装の薄桃色や水色の上着の色が、快い新鮮フレッシュネスを与えてくれた。
青木の出京 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
空氣は澄んで新鮮フレツシユな凉しさを持つてゐた。それが武井さんにふいて貰つたばかりの頬にひやひやと觸れる時、私はほんとに氣持が好かつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)