“残部”のいろいろな読み方と例文
旧字:殘部
読み方割合
あと66.7%
のこり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
残部あとは二三日と云つたのが、遂々たうたう十日も延びたので、下宿のアノ主婦が少し心配して居つた外、これぞと云ふ事も思出せなかつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『二十人来るにしても、三十八名に二十……残部あと十四名の不就学児童があるぢやありませんか?』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
燐薬の作用はたらきで、一まわりを経ている死人がまるで生きているように新鮮あざやかだったことなぞも、平兵衛はてんから気に留めなかったが、庭の隅を掘って屍の残部のこりを埋めるだけの用心は忘れなかった。