“あたらし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.1%
新撰14.3%
新鮮14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と肩をゆすって、無邪気と云えば無邪気、余り底の無さ過ぎるような笑方。文学士と肩書の名刺と共に、あたらしいだけに美しい若々しいひげ押揉おしもんだ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ばしたれば婚姻こんいんの日は先方より言越いひこし參らば直にしても致せるやうに爲て置たく就ては娘が天窓あたまものおび衣類いるゐ箪笥たんす長持ながもち其外一しき新撰あたらしとゝのへんとは思へども是等に男はやくに立ず然とて親類しんるゐ縁者えんじやとても有らねば萬事ばんじ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「どうせ東京の魚だもの、誰のを買ったって新鮮あたらしいのは無い。たまに盤台の中でねてると思や、うじうごくか、そうでなければ比目魚ひらめの下に、手品のどじょうが泳いでるんだと、母様がそう云ったっけ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの暗灰色の菱形ひしがたうおを、三角形に積んで、下積したづみになったのは、軒下の石にあいを流して、上の方は、浜の砂をざらざらとそのままだから、海の底のピラミッドを影でのぞあたらしさがある。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)