“しんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新鮮31.1%
神仙15.6%
深浅8.9%
震顫6.7%
矧川4.4%
神饌4.4%
秦川4.4%
信箋2.2%
心泉2.2%
新仙2.2%
(他:8)17.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暫時しばし新鮮しんせんかぜかれんとわたくしたゞ一人ひとり後部甲板こうぶかんぱんた。
というよりもごみを永くめてはおけない流水のように、新鮮しんせんで晴やかな顔がすぐ後から生れ出て晴やかな顔つきになる。
みちのく (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
りくからうみまでえならぬ香氣にほひおくるなど、たゞさへ神仙しんせん遊樂ゆうらくきやう
神仙しんせんの説を好み方士巫覡ほうしふげきの類を信じた彼は、それまでにおのれの絶対に尊信する方士どもに幾度かあざむかれていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
もっとも、味方の諸部将とて、みなこの川すじの深浅しんせんは心得ている。が同時に、それくらいな常識は武田方の諸将にもある。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢学の深浅しんせんを論ぜん、下士の勤学きんがくあさくして、もとより上士の文雅に及ぶべからず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そのときは眼に光を当ててみると、眸子ひとみに不規則な震顫しんせんが認められるという。
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そうかと思うと等間隔のまま左へ大きく移動し、安ガラスをとおして見るようにゆがみ、こちらの瞳孔どうこう震顫しんせんするように、不安定に揺れながら、また左右へひろがって、二十以上にも数が殖えた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
矧川しんせん志賀先生の『日本風景論』が出版されて、東都の紙価を高からしめたのは、翌明治二十七年の十月であった。
北岳と朝日岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
矧川しんせん志賀先生の『日本風景論』(第三版)を読まれた人は、日本には火山岩の多々なる事という章の終りに、附録として「登山の気風を興作すべし」という一文が添えてあることを記憶されているであろう。
木曽駒と甲斐駒 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
里宮参籠記念のお札、それに神饌しんせんの白米なぞを用意して来て、それを部屋の床の間に置いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御嶽山麓おんたけさんろく禰宜ねぎの家から彼がもらい受けて来た里宮参籠さんろう記念のお札、それから神饌しんせんの白米なぞは父吉左衛門をよろこばせた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
延凞二十年。維は秦川しんせんを衝いた。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「先生の所説を伺い、何かにわかに、雲霧をひらいて、この大陸のくまなき果てまで、一望に大観されてきたような心地がします。益州の精兵を養って、秦川しんせんに出る。ああ、今までは、夢想もしていなかった……」と、その眸は、将来の希望と理想に、はや燃えるようだった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国舅こっきゅうのお手もとへは、予から出した招待の信箋しんせんが届かなかったであろうか」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どんな暗黒な——どんな悲嘆の底にも——そこをつらぬき通せばこんこんたる心泉しんせんがあるものだ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神仙は尊のといに答えて、「近比ちかごろ人間界から来た新仙しんせんがあって、まだ音楽に熟していないのが混っているからである」と云った。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
表紙には『創世乃巻』と気取つた字で書いて、下にはやや小さく「野村新川しんせん。」
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
新撰しんせん映画脚本集、下巻。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「だめです。ひとたびもうくらんだお人には。——いかなる神占しんせんも耳には仇事あだごと。つまりは、それが運勢というものでな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや国史の神泉しんせんともいうべき大規模な修史しゅうしをなしとげておきたい。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、二葉亭のいうのは恐らくこの意味ではないので、二葉亭はく西欧文人の生涯、ことに露国の真率かつ痛烈なる文人生涯に熟していたが、それ以上に東洋の軽浮な、空虚な、ヴォラプチュアスな、廃頽はいたいした文学を能く知りかつその気分に襯染しんせんしていた。
暗に針綫しんせんとどめて双蛾をひそ
連城 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
一、第二期に入る人もとより普通の俳句を解するに苦まずといへども、用意の周到なる、針線しんせん緻密ちみつなるものに至りてはこれを解する能はず。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
こと/″\く銀の鍼線しんせんを浴び、自らおどろくらく、水精しばらく人と仮幻かげんしたるにあらざるかと、げに呼吸器の外に人間の物、我にあらざるなり
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)