“水差”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずさし77.8%
みづさし22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし伊賀の名を負うもので最も有名なのは「伊賀焼いがやき」であります。茶の湯では、そこで出来た昔の種壺たねつぼ水差みずさしなどに用いて珍重しました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それそれその戸袋にった朱泥しゅでい水差みずさし、それにんだは井戸の水じゃが、久しい埋井うもれいじゃに因って、水の色が真蒼まっさおじゃ、まるで透通る草の汁よ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
起きて、薄明うすあかりで着物を着た。しかし、今朝は、私たちは顏を洗ふ儀式なしで濟まさなければならなかつた——水差みづさしの水が凍つてゐた。
呼て只今番頭樣ばんとうさまより今日はことによき日和ひよりゆゑ出帆しゆつぱんすべしとの事なり我等も左樣さやうに存ずればいそ出帆しゆつぱんの用意有べしといふ水差みづさし是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)