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水差
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みずさし
ふりがな文庫
“
水差
(
みずさし
)” の例文
しかし伊賀の名を負うもので最も有名なのは「
伊賀焼
(
いがやき
)
」であります。茶の湯では、そこで出来た昔の
種壺
(
たねつぼ
)
を
水差
(
みずさし
)
などに用いて珍重しました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
それそれその戸袋に
載
(
の
)
った
朱泥
(
しゅでい
)
の
水差
(
みずさし
)
、それに
汲
(
く
)
んだは井戸の水じゃが、久しい
埋井
(
うもれい
)
じゃに因って、水の色が
真蒼
(
まっさお
)
じゃ、まるで透通る草の汁よ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此の
稀
(
たま
)
の虫干しの日に、遂に私は粗相をしました。うっかり何かにぶつけて、父の大切にしている赤い絵模様の
水差
(
みずさし
)
の
握手
(
にぎりて
)
を折って了ったのでした。
虫干し
(新字新仮名)
/
鷹野つぎ
(著)
殿下御秘蔵の
水差
(
みずさし
)
の
蓋
(
ふた
)
を取りまして急ぎ
聚楽
(
じゅらく
)
へ
罷
(
まか
)
り上り、関白殿の御覧に供えましたところ、その水差と申しますのは、もとは
堺
(
さかい
)
の
数寄者
(
すきもの
)
の物でござりましたが
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
珠緒さんが殺された枕元のコップと
水差
(
みずさし
)
にモルヒネが投入されていたというが、モルヒネは海老塚医院も秘密に所蔵している由であるし、実は多門老人がモヒ中毒で
不連続殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
ふと、枕元の
水差
(
みずさし
)
へ手をのばしかけると、盆の端に、この置手紙があったのである。
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
片手の
水差
(
みずさし
)
に汲んで、桔梗に
灌
(
そそ
)
いで、胸はだかりに
提
(
さ
)
げた
処
(
ところ
)
は、腹まで毛だらけだったが、
床
(
とこ
)
へ据えて、円い手で、枝ぶりをちょっと
撓
(
た
)
めた形は、
悠揚
(
ゆうよう
)
として、そして軽い
手際
(
てぎわ
)
で、きちんと
極
(
きま
)
った。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶