昭和二十二年六月の終りであった。私は歌川一馬の呼びだしをうけて日本橋のツボ平という小料理屋で落ちあった。ツボ平の主人、坪田平吉は以前歌川家の料理人で、その内儀テルヨさんは女中をしていた。一馬の親父の歌川多門という人は、まことに我ままな好色漢 …
| 著者 | 坂口安吾 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約5時間26分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約9時間3分(300文字/分) |