“一曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとふし31.3%
ひとくせ25.0%
ひとまが25.0%
いつきよく12.5%
ひとぶし6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちま盤上ばんじやうたままろばすがごとひゞき、ピアノにかみ宿やどるかとうたがはるゝ、そのたへなる調しらべにつれてうたいだしたる一曲ひとふしは、これぞ當時たうじ巴里パリー交際かうさい境裡じやうり大流行だいりうかうの『きくくに乙女おとめ
と浪人はちょっとしかねた顔を見せた。——肩幅の広い見るからに一曲ひとくせありげな人物である。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて手を取つて、其のまゝなやし/\、お表出入口の方へ、廊下の正面を右に取つて、一曲ひとまがり曲つて出ると、杉戸すぎといて居て、たたみの真中に火桶ひおけがある。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一曲いつきよく舞ひ納む春鶯囀しゆんあうてん、細きは珊瑚を碎く一雨の曲、風に靡けるさゝがにの絲輕く、太きは瀧津瀬たきつせの鳴り渡る千萬の聲、落葉おちばかげ村雨むらさめひゞきおもし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
いざさらば、独り琉球節の一曲ひとぶし
恋しき最後の丘 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)