“菊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きく78.0%
きい11.9%
ぎく6.8%
けく1.7%
クリザンテエム1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その当日は数十けんの「筋目の者」たちは十六のきくのご紋章もんしょうの附いたかみしもを着ることを許され、知事代理や郡長等の上席にくのである。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
きいちゃんはだ七つか八つで、泣き虫だ。一寸ちょっと頭の毛を引張っても直ぐに泣く。殺してしまうといって小刀ナイフを見せても泣く。泣いてばかりいる。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そこでまず、ふんだとか、根だけ食い残したのぼろぎくだとか、玉菜たまなしんだとか、あおいの葉だとかいうものの堆高うずたかく積まれた上に、彼は腰をおろす。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
林「心配しんぺいしねえでもえ、大丈夫だよ、少し理由わけがあるだ、おけくさん、ま一盃えっぺい飲めなせえ、おまえ今日は平日いつもより別段におつこしいように思われるだね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
クリザンテエムの国へ引返すんでせう。
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)