“菊:きく” の例文
“菊:きく”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明4
泉鏡花3
田中貢太郎3
野村胡堂2
邦枝完二2
“菊:きく”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究9.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.9%
歴史 > 伝記 > 個人伝記0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
一つはかごにて一つはさしかつぎにて、かごきく隱居處いんきよじよよりしのびやかにいで
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これぞ當時たうじ巴里パリー交際かうさい境裡じやうり大流行だいりうかうの『きくくに乙女おとめ』とて
渡邊織江の家来船上忠助ふながみちゅうすけという者の妹おきくというて、もと駒込こまごめ片町かたまちに居り
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
きく下座敷したざしきにはお店者たなもの五六人寄集よりあつまりて調子てうしはづれし紀伊きいくに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もううすれかけたあき夕日ゆうひの中に、白いきくはながほのかなかおりをたてていました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いろわったきくはなさがしてこようとおもって、ござからがりますと、そこの垣根かきねのそばに
なくなった人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私は小学校へ行くほどの年齢になっても、伝通院でんずういん縁日えんにちで、からくりの画看板えかんばんに見る皿屋敷のおきくころ
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
番町ばんちょう青山主膳あおやましゅぜんの家の台所では、げじょのおきくが正月二日の昼の祝いの済んだ後の膳具ぜんぐを始末していた。
皿屋敷 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しょうの在監中、十六歳と十八歳の二少女ありけり、年下なるはお花、年上なるはおきくと呼べり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
与右衛門はそれでも女房のことを心配していたが、それは寛文かんぶん十一年すなわちおきくが十三の八月まで生きてその月の中旬なかごろに死んだ。
累物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「とうとうおきくさんと結婚なすったンですってね。三吉さんもなかなかすみにおけない」
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「さっき台所だいどころきくやにつかまったとき、逃げようと思って手を食いついたんだ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
渡鳥わたりどり小雀こがら山雀やまがら四十雀しじふから五十雀ごじふから目白めじろきくいたゞき、あとりをおほみゝにす。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
坂東ばんどうひころう尾上おのえきくろうあらし三五ろう
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ロテイが「おきく夫人」「日本の秋」等の作者たることは今更辯じ立てる必要はあるまい。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すると、きくの花をつけた森の精が出て来ました。それから二人でまた歌って踊りました。
お月様の唄 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
女中や小姓は遠ざけられて、その時、きくには阿波守そのほか四人の影だけ……。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きくはなや、山茶花さざんか花弁はなびらを、ちいさな刃物はもので、ちいさなまないたのうえせてきざんでいるのを
なくなった人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「御城下大手前の呉服屋江島屋郷右衛門えじまやごうえもんの娘きくにござります」
その当日は数十けんの「筋目の者」たちは十六のきくのご紋章もんしょうの附いたかみしもを着ることを許され、知事代理や郡長等の上席にくのである。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
色変はる秋のきくをば一年ひととせにふたゝびにほはなとこそ
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
四番目おきくと云うのが三つになった時、それは七月の十八日の夜であったが、伊右衛門初め一家の者が集まって涼んでいると、縁のさきにお岩のような女が姿をあらわして
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
おじいさんは、みちばたにいている山茶花さざんかも、きくはなも、みんなこころあってなにか物語ものがたろうとしているようにられたのです。
幾年もたった後 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「横山町の伊豆屋勘六でございます。怪我をしたのは、嫁のきくと申します」
金砂のように陽の踊る庭に、こけをかぶった石燈籠いしどうろうが明るい影を投げて、今まで手入れをしていた鉢植えのきく澄明ちょうみょうな大気にかおっている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
むすめが三人あつて、名をまつきくきやうと云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「お腰元のきくの母でござります。娘におわせ下さりませ」
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ぢやあそのきくやうとおもつて学校がくかうへおいで。はなにはね、ものをいはないからみゝこえないでも、そのかはりにはうつくしいよ。」
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「おきくがいないが、どこへ行ったのか、誰か知らないかね」
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
戯作者げさくしゃ山東庵京伝さんとうあんきょうでんは、旧臘くれうちから筆を染め始めた黄表紙「心学早染草」の草稿が、まだ予定の半数も書けないために、扇屋から根引した新妻のおきく
曲亭馬琴 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ゆりちゃんは、しばらくって、そのきくはなのような、模様もようのついている、金色きんいろのボタンをながめていましたが、れば、るほどめずらしくなってきました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
業平朝臣なりひらあそんの(名にしおはゞいざこととはむ)歌の心をまのあたり、鳥の姿に見たいと言ふ、花につけ、月につけ、をりからのきく紅葉もみじにつけてのおもよりには相違あるまい。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それでも先生せんせいこはかほをしておいでなら、そんなものはないで、いままへがいつた、そのうつくしいきくはなたらいゝでしやう。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
女の子にはおきくと云う名をつけた。
累物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
きくはなじゃないの。」
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
女房のおきくが知らせて来た。
戯作者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まだ柱時計一つかかっていない炉ばたには、太郎の家で雇っているおしもばあさんのほかに、近くに住むおきく婆さんも手伝いに来てくれ、森さんのかあさんまで来てわが子の世話でもするように働いていてくれた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「おお、百合なときくなと」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
なかでどれが一ばんきれいかとっしゃるか……さあ草花くさばなせいなかでは矢張やはきくせいが一ばん品位ひんがよく、一ばんはばをきかしているようでございました……。
妾出獄ののち監獄より聞きし所によれば、両女ともその後再び来らず、お花は当市近在の者にて、出獄後間もなく名古屋へ娼妓しょうぎに売られたり、またおきく叔父おじの家にも来らず、その所在を知るによしなしとの事なりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
おじいさんは、醤油屋しょうゆや主人しゅじんつくった自慢じまんきくはなをながめたり、かごにっているこまどりのこえをきいたり、また、たるをあらうてつだいなどをしたりして、よるになるのをっていました。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
それからすみれ蒲公英たんぽぽ桔梗ききょう女郎花おみなえしきく……一年生ねんせい草花くさばなせいは、いずれもみな小供こども姿すがたをしたものばかり、形態なり小柄こがらで、のさめるようないろ模様もよう衣裳いしょうをつけてりました。