“戯作者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げさくしゃ88.9%
げさくしや11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そもそも我から意識して戯作者げさくしゃとなりすました現在の身の上がいかにも不安にまた何とも知れず気恥しいような気がしてならなくなった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今この話の中心である戯作者げさくしゃ達の作品を通しても、(狂言は無論のこと)、私は此の精神の甚だ強いものを汲み取ることが出来るのである。
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
けだし魯文翁の如きは徳川時代の戯作者げさくしやの後を襲ぎて、而して此の混沌時代にありて放縦を極めたるものゝみ。
封建時代の戯作者げさくしやは勿論、明治時代の新聞小説家も全然この便法を用ひなかつたのではなかつた。美術家は、——たとへばロダンはやはり部分的には彼の作品を弟子に作らせてゐたのである。