“戯作”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げさく90.0%
ぎさく3.3%
げざく3.3%
ゲサク3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戯作げさく、つまり昔の草双紙くさぞうし——草双紙に何があるものですか、ただその時、その時を面白がらせて、つないで行けばいいだけの代物しろものです
山道 (新字新仮名) / 中里介山(著)
池の端に軒を連ねた出逢茶屋であひぢやや戯作ぎさく、川柳にその繁昌を傳へる江戸人の情痴じやうちの舞臺ですが、池のほとりを少し西へ取つて茅町かやちやう一丁目、二丁目へかけては一流の大町人、大藩の留守居など
英泉は一筆庵可候いっぴつあんかこうと称して戯作げざくの才あり。その性行放縦無頼ほうしょうぶらいなりし事より推察するに画工としてもまたすこぶ覇気はきありしなるべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これを戯作ゲサク者と呼んでをりますが、これは隠者階級の形をだん/\学んで、さうして、独立して戯作をした。これが明治迄の有様です。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)