“情夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとこ32.3%
いろ27.7%
いろおとこ10.8%
まぶ10.8%
をとこ6.2%
じょうふ2.3%
いゝひと1.5%
みそかお1.5%
いいひと0.8%
ひも0.8%
イロ0.8%
おもいおとこ0.8%
おもうおとこ0.8%
じやうふ0.8%
つきもの0.8%
にい0.8%
れこ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妹はどんな女だか、なにか情夫でもあるらしい様子はねえか、東山堂の親達はどんな人間か、そんなことを判るだけ調べて来てくれ
半七捕物帳:22 筆屋の娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
或時は小歌に旦那もある情夫もある、黒の羽織が其旦那で其情夫で、此貞之進も欺かれるのかとまで決着を附けたこともあったが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
金持ちの権勢家、業突張りの水茶屋養母、その犠牲になる若い娘、その娘の情夫。ちゃんと筋立てが出来てらあ、物語の筋にある奴よ。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
望む処は、ひけ過ぎの情夫の三角術、三蒲団の微分積分を見せたかった……といううちにも、何しろ昨夜は出来が悪いのさ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして情夫こしらへて、嬰児生まはつたんや——といふやうなみの意味を言外に匂はしながら、その人が続けるのだつた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
(註一)母は伝吉をんだ翌年、病死してしまったと云うものもある。あるいはまた情夫の出来たために出奔してしまったと云うものもある。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何うもこれは出来ないでげすな、ちょいとを付けて、祝儀を遣った其の上で、情夫に会わして遣るなんてえ事は中々出来るちゃア有りやせん
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「何の仔細がありますものか、あれは妾がほんの当座のなぐさみ者、情夫がわりに眼をかけてやった下人に過ぎませぬわいの」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうして善さんを吉里さんは情夫にしたんだろうね。最初は、気の毒になるほど冷遇ッてたじゃアないかね」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
その界隈のぐれ仲間の一人である長さんと結託し、長さんを浪花節語りの色男に仕立てゝ、おきみの政略的情夫としたのである。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
私はアレに情夫があることを知っていますよ。約束の時間を時々おくれたりして、ムリな言いのがれを
て参りましたは前々から申し上げました西浦賀の女郎屋の弟息子、芸者小兼の情夫江戸屋半治が兄の半五郎という、同所では親分筋、至って侠気のある男ですから
雨に打たれ嵐に吹かれ死ぬばかりに体は疲労れていたが、情夫の一大事と、島君は丑松の後に従って、そそり立った柱によじ登った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
例へば Shahriyar 王のが黒人の男を情夫にするの註を見ると、亜剌比亜の女が好んで黒人の男子を迎へるのはではない。亜剌比亜人の penis は欧羅巴人のよりも短い。
同胞もあらず、情夫とてもあらざれば、一切の収入はことごとくこれをわが身ひとつに費やすべく、加うるに、豁達豪放の気は、この余裕あるがためにますます膨張して
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
賭博場げ歩き、芸妓屋の情夫さんになったり、鳥料理の板前になったり、俥宿の帳附けになったり、の家に厄介になったり、遊女を女房にしたりしているうちに