“いいひと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
情人63.2%
情夫5.3%
好人5.3%
好人物5.3%
情婦5.3%
立派人5.3%
美人5.3%
若い鷹5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あら、剣舞をしてるわ、ちょいと、田舎ものが宿を取りはぐしたようで、見っともないよ、私の情人いいひとの癖にさ。」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「どうして善さんを吉里さんは情夫いいひとにしたんだろうね。最初は、気の毒になるほど冷遇いやがッてたじゃアないかね」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
情夫いいひとだとか何だとか言ッて騒いでやアがるんだから、どうせかえりゃしまいよ。去らなきゃそれでいいから、顔だけでもいいから、ちょいとでもいいから……。今夜ッきりだ。もう来られないのだ。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
七左 おふくろどの、ぬしがような後生の好人いいひとは、可厭いやでも極楽。……百味の飲食おんじきはすうてなに居すくまっては、ここに(胃をたたく)もたれてうない。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あれの御父おとっさんも御出なすったし、幸い一緒に連れて帰って貰う積りで、わざわざ長野までも出掛けては見たが、さて御父さんの顔を見ると——ああいう好人物いいひとだからなア
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
早速ながら、何は、令嬢は息災かね。「ええ、お藤の事でございますか、「左様さ、私の情婦いいひと、はははははは。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「儲けろ 沢山たんとな 立派人いいひとになってれ」
飢えたる百姓達 (新字新仮名) / 今野大力(著)
「ええ、何もそんな事虚言うそいわないわ。それに仲々美人いいひとよ」
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
「どう? お気に召さなくって? まあとっくり見て頂戴な、とっくりとね。これがあたしの若い鷹いいひとなのよ、どう、いい男振りでしょ!」