“ひとよし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人吉57.1%
人好14.3%
好人14.3%
好人物14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿児島を出でて人吉ひとよしに入り、さらに自動車を駆つて球磨くま川沿ひの林温泉に泊ることにした。
八月の霧島 (新字旧仮名) / 吉田絃二郎(著)
現代の新婦人連は大方これに答えて、「そんなお人好ひとよしな態度を取っていたなら増々ますます権利を蹂躙じゅうりんされて、遂には浮瀬うかむせがなくなる。」
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
好人ひとよしの万作も年寄っては愚痴っぽく、また邪気まわりぎもちっとは出るかして、お光の阿魔あまめ実の親が恋しいので己等おいらを疎略にするのじゃあるめえかと思ったと見え
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「という訳で」と書記は冷くなった酒を飲干して、「ところが同僚は極の好人物ひとよしだもんだで、君どうでしょう、泣寝入さ。私は物数寄ものずきにその番人を見に行きやした。 ...
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)