“球磨”の読み方と例文
読み方割合
くま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山を越えて肥後の球磨くま郡に入ると、近山太郎、中山太郎、奥山太郎おのおの三千三百三十三体と唱えて、一万に一つ足らぬ山の神の数を説くのである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鹿児島を出でて人吉ひとよしに入り、さらに自動車を駆つて球磨くま川沿ひの林温泉に泊ることにした。
八月の霧島 (新字旧仮名) / 吉田絃二郎(著)
これも私の二十二三のときの夏のことで、九州へ行つたときであるが、汽車が熊本へ這入はいり、球磨くま川の急流に沿つて沢山のトンネルを抜けては出、抜けては出てゐる最中である。
琵琶湖 (新字旧仮名) / 横光利一(著)