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『八月の霧島』
ふりがな文庫
『
八月の霧島
(
はちがつのきりしま
)
』
夜の汽車から浪に映る宮島の燭を見ようと思つてゐたが、旅の疲れですつかり眠つてしまつて、眼がさめたころは夜はすでに明けてゐた。中国特有の低い砂山の松の間には赤い百合の花が咲いてゐた。芒の穂につつまれた磯の、広い塩田には朝の露が重く、まだ人の影 …
著者
吉田絃二郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
大波
(
おほなみ
)
人吉
(
ひとよし
)
球磨
(
くま
)