“大波”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおなみ52.4%
おほなみ47.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じい子供こども二人ふたりは、ガタガタとさむさにからだふるわしていわうえっていますと、足先つまさきまで大波おおなみせてきて、あかくなった子供こどもゆびひたしています。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
海は教会きょうかいとうか山ぐらいもあるまっ黒な大波おおなみをもりあげていました。その大波のひとつひとつのてっぺんには、白いかんむりのようにあわがわきたっていました。
地震なゐつてうごき、まち此方こちらかたむいたやうに、わツとおここゑひとしく、御神輿おみこし大波おほなみつて、どどどとつてかへして、づしんと其處そこ縁臺えんだいすわつた。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大波おほなみの池が見えます」と案内の男が叫んだ。韓国嶽を背景として、千年の処女林につつまれた大噴火口は海抜五千尺の雲と霧を凝り集めて碧緑の大波池を湛へてゐるのであつた。
八月の霧島 (新字旧仮名) / 吉田絃二郎(著)