“おほなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大波30.3%
大浪24.2%
激浪9.1%
大濤9.1%
巨濤9.1%
巨浪6.1%
激瀾6.1%
激波3.0%
濤3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大波(おほなみ)の池が見えます」と案内の男が叫んだ。韓国嶽を背景として、千年の処女林につつまれた大噴火口は海抜五千尺の雲と霧を凝り集めて碧緑の大波池を湛へてゐるのであつた。
八月の霧島 (新字旧仮名) / 吉田絃二郎(著)
大浪(おほなみ)はまるで悪魔のやうに荒れ狂つて、夜どほし、がう/\と岸へ乗り上げ、そこいらの森の立木(たちき)といふ立木を、すつかり引きぬいて持つていきました。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
恋の激浪(おほなみ)たちさわぎ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
部屋を出(で)る時、振り返つたら、紺青(こんじやう)の波(なみ)が摧(くだ)けて、白く吹き返(かへ)す所丈(だけ)が、暗(くら)い中(なか)に判然(はつきり)見えた。代助は此大濤(おほなみ)の上(うへ)に黄金色(こがねいろ)の雲(くも)の峰(みね)を一面に描(か)かした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
西(にし)も東(ひがし)も果(はて)しなき大洋(たいやう)の面(めん)では、荒浪(あらなみ)騷(さわ)ぎ、艇(てい)跳(をど)つて、とても仔細(こま)かい話(はなし)などは出來(でき)ない、かく言(い)ふ間(ま)も巨濤(おほなみ)は、舷(げん)に碎(くだ)けて艇(てい)覆(くつがへ)らんとす、大尉(たいゐ)舵(ラタ)をば右方(うほう)に廻(まは)し、『進(すゝめ)!。』の一聲(いつせい)。
無念なりと蹉跎(あしすり)なして怒(いかり)給ひしが今更詮方(せんかた)も無りしとぞ假初(かりそめ)にも十五萬石にて播州姫路の城主たる御身分(ごみぶん)が素性(すじやう)もいまだ慥(たしか)ならぬ天一坊に下座有(あり)しは殘念(ざんねん)と云も餘りあり天一坊は流石(さすが)の酒井家(さかゐけ)さへ下座されしと態(わざ)と言觸(いひふら)し其威勢(ゐせい)濤(おほなみ)の如くなれば東海道筋にて誰一人爭ふ者はなく揚々(やう/\)として下りけるは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)