“蹉跎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さた44.4%
さだ33.3%
あしすり11.1%
あしず11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壮志蹉跎(さた)行われずといえども、護国的精神、敵愾(てきがい)的気象は、沸々として時勢の児の血管中に煮え騰(あが)れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
蹉跎(さだ)ノ森にいた薩軍の陣屋で、そのとき、喇叭(らっぱ)の音がきこえた。急に集合の令でも下ったのでか、烏賊帽子(いかぼうし)の薩兵たちは
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無念なりと蹉跎(あしすり)なして怒(いかり)給ひしが今更詮方(せんかた)も無りしとぞ假初(かりそめ)にも十五萬石にて播州姫路の城主たる御身分(ごみぶん)が素性(すじやう)もいまだ慥(たしか)ならぬ天一坊に下座有(あり)しは殘念(ざんねん)と云も餘りあり天一坊は流石(さすが)の酒井家(さかゐけ)さへ下座されしと態(わざ)と言觸(いひふら)し其威勢(ゐせい)濤(おほなみ)の如くなれば東海道筋にて誰一人爭ふ者はなく揚々(やう/\)として下りけるは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
心中の苦悶は非常なもので、俺の不愛想な仕草が少女を怒らせ、このまま漕去ッてしまったらどうしようと、蹉跎(あしず)りせんばかりに焦立っていた。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)