“蹉躓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さち66.7%
けつまづ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人誰か父母の国を思ハざらんや。然ニ忍で之を顧ざるハ、情の為に道にもとり宿志の蹉躓さちを恐るゝなり。志願果して(ならずん)バ、復何為なんのためにか君顔を拝せん。
軍人たらんと欲して失敗し、外交家たらんと願うてまた蹉躓さちし、拠ろなしに一時横道にれて文学三昧に遊んでいたが、夙昔の志望は決して消磨したのではなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ロレ 南無なむやフランシス上人しゃうにんまもらせられい! はれ、けったいな、今宵こよひこの老脚らうきゃくいくたび墓穴はかあな蹉躓けつまづいたことやら!……れぢゃ、そこにゐるのは?
ロレ いや、かしこゆるうぢゃ。馳出かけだもの蹉躓けつまづくわい。