“馳出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけだ55.6%
はせい33.3%
かけいだ5.6%
はせいだ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かぜでもいてくりえだれるやうなあさとうさんがおうちから馳出かけだしてつてますと『たれないうちにはやくおひろひ。』とくりつて
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
きびすかへしてツト馳出はせいづればおたかはしつて無言むごん引止ひきとむるおびはし振拂ふりはらへばとりすがりはなせばまとひつきよしさまおはらだちは御尤ごもつともなれども暫時しばし
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
開き七八人の惡漢わるものども破落々々ばら/\其所へ馳出かけいだし女を逃すな擔引ひつかつげと追取卷に女房も今は何とも絶體絶命ぜつたいぜつめい如何に此身が女なりとて非道ひだう手込てごみになるべきやと用意の懷劔くわいけん拔放ぬきはなち彼方此方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
開かんとせられしに錠前ぢやうまへおろし有ければかぎはあるやと問るゝにお政はハツと心付其鍵そのかぎをつと文右衞門が所持致し候又入牢じゆらう仕つり候と申ければ大岡殿町役人へむかはれ此町内に錠前屋ぢやうまへやあるべし早々是へ呼出よびいだせと申されしかば家主いへぬし佐兵衞は畏まり奉つると直樣すぐさま馳出はせいだし町内の錠前屋吉五郎と云者のかど
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)